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しかるねこ「たまには体動かしなさーい!!」作者もじゃクッキーさんが語る、筋トレと創作の日々

2025.08.09
  • 虎硬

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  • でみたす!編集部

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INFORMATION
イラストレーター/Web漫画家
もじゃクッキー
1992年生まれ。女性。神奈川県出身、東京都在住。代表作は「しかるねこ」「ヒヨハリ!」。

本シリーズは「創作と健康と筋肉」をテーマにクリエイターへの取材を行っています。

日々のちょっとしたサボり癖や甘えを、愛らしくも的確に叱ってくれる大人気キャラクター『しかるねこ』。その生みの親であるイラストレーターのもじゃクッキーさんは、この2年間筋トレをはじめて生活が大きく変わったと発信しています。

今回はなぜ筋トレを始めたのか、それが心身や創作にどのような影響を与えたのか。そして、代表作『しかるねこ』の表現の変化に至るまで、じっくりとお話を伺いました。

自分の体を思ったように操縦できていない感覚

──もじゃクッキーさんが運動を始められたきっかけについて、改めて教えていただけますでしょうか。

もじゃクッキー: 一番のきっかけは、体の不調が続いていたことです。当時は怪我をしやすくなっていて、その原因が「自分の体を思ったように操縦できていない」という感覚にあったんです。私はフリーランスで、デスクワークが多く、慢性的な肩こりや座りっぱなしによる疲労にも悩まされていました。

──クリエイターならではのお悩みですね。

もじゃクッキー: そうなんです。少し外出するだけですごく疲れてしまったり、代謝の悪さからくる体の冷えも深刻でした。そういった不調に見て見ぬふりをしていたのですが、「そろそろ本気でどうにかしないと」というところまで来て、パーソナルジムに通うことを決意しました。

──筋トレを始められてから、もうすぐ丸2年になると伺いました。今も継続されているのですか?

もじゃクッキー: はい、今も同じジムにほぼ毎日通っています。1回30分と時間は短いのですが、その分、習慣として続けられていますね。

──毎日ですか!それはすごい!続けられる秘訣はなんでしょう?

もじゃクッキー: 良いジムに出会えた事ですね。他のジムを体験したわけではないのですが、今のジムは私の方針とすごく合っているんです。通い始めた当初は、運動不足解消くらいの低い目標だったので、もし厳しく指導されていたらきっと続かなかったと思います。個人の目標に合わせて、無理のない範囲でトレーニングを組んでくださるのが、私には合っていました。

「楽しい」に変わった瞬間。成長がモチベーションに

── 最初は低い目標からだったとのことですが、今ではトレーニングに対する意識も変わりましたか?

もじゃクッキー: はい、大きく変わりました。以前noteに記事を書いた時点でも「楽しくなってきた」と感じていましたが、そこからさらに重量を上げられるようになって、もっと楽しくなっています。もちろん、本格的にトレーニングされている方と比べればまだまだですが、始めた頃の自分と比較すると、驚くほど重いものを持てるようになりました。

──以前の記事ではベンチプレス15kg、スクワットはそれ以上と拝見しましたが、そこからさらに記録は伸びていますか?

もじゃクッキー: ベンチプレスは17.5kgになりました。特に伸びたのはスクワットで、今では40kgを扱っています。

2023年2025年
ベンチプレス2.5kg 10回×3セット17.5kg 10回×3セット
スクワット自重 10回×3セット自重+40kg 10回×3セット

──女性で40kgはなかなかですね!何かきっかけがあったのでしょうか。

もじゃクッキー: それが、自分でもよく分からないんです(笑)。これまでに2回ほど、急に「あれ、もっと持てるぞ?」と感じる日があって、そういう時にぐんと記録が伸びました。トレーナーさんも不思議がっていましたね。もちろん無理はせず、フォームを確認しながら少しずつ重量を上げていくので、怪我の心配はありません。

──日々のコンディションによって、重量を調整することもあるのですか?

もじゃクッキー: もちろんあります。寝不足だったり、食事からのエネルギーが足りなかったりすると、やはりパワーが出ないので。そういう日は無理せず重量を下げてもらいますが、それでもスクワットに関しては、35kgは安定して上がるようになりました。

── 好きなトレーニング種目はありますか?

もじゃクッキー: 片足で行う「ブルガリアンスクワット」と、二の腕を鍛える「アームカール」が好きです。特にアームカールは「効いている」という感覚が強く、筋肉痛もきちんと来るので、結果に繋がりやすいのが嬉しいです。重いものを持つという日常の動作にも活かされますし、やりがいがありますね。ブルガリアンスクワットは、始めた頃はそのキツさから大嫌いでしたけど(笑)。

『しかるねこ』も褒めてくれる?

──トレーニングを始めて、創作活動の面で何かポジティブな影響はありましたか?

もじゃクッキー: 一番大きいのは、体力がついたことで活動の幅が広がったことです。以前は、打ち合わせなどで一日外出すると、次の日は疲れて作業が手につかない、ということがよくありました。それが今では、外出しても翌日にしっかり作業できるようになったんです。

──それは大きな変化ですね。人気キャラクターの『しかるねこ』は、人々の健康を気遣うようなセリフも多いですが、ご自身の健康意識の高まりが作品に影響を与えた部分はありますか?

もじゃクッキー: 『しかるねこ』が生まれたのは筋トレを始めるよりもずっと前ですが、なんらかの影響はあるかもしれませんね。当初は、面倒くさがりな「自分自身を叱ってくれる存在」として描いていました。「ちゃんとご飯を食べなさい」「運動しなさい」といったネタは、まさに自分に向けて考えていたものです。

──では、ご自身が健康的になった今、『しかるねこ』はもじゃクッキーさんに対して何と言ってくれると思いますか?

もじゃクッキー: 「筋トレができるようになって良かったね」と、まずは評価してくれるんじゃないでしょうか。でもきっと、「後回し癖とか、まだ直ってない部分もあるよね?」と、別の部分を優しく指摘してくる気もします(笑)。

表現の探求。多くの共感を呼んだ作風の変化

──『しかるねこ』は、最近作風が大きく変わった印象があります。4コマ漫画から、背景が緻密に描かれた一枚絵のスタイルになりましたが、これにはどのような意図があったのでしょうか。

もじゃクッキー: ちょうど1年ほど前、4コマ漫画という形式での表現に、自分の中で少しマンネリのようなものを感じていた時期がありました。そこで、読者の方にもっと『しかるねこ』を身近に感じてもらうための、新しいアプローチを試してみようと思ったんです。

──なるほど、表現の幅を広げるための挑戦だったのですね。

もじゃクッキー: 「まるで猫がすぐそばにいて、語りかけてくれているような感覚」を表現したいと考えました。そこで、キャラクターが生活する「部屋」という空間を描くことにしたんです。疲れて帰ってきて、電気もつけずにテレビだけがついている部屋とか、郵便物が散らかったままになっている様子とか、読者の方が「こういうこと、あるある」と共感できるような日常の風景を盛り込むように意識しました。

──ここ1年くらいだと思いますが、ますます反響が大きくなってますよね。

もじゃクッキー: ありがたいことに、最初の投稿から多くの方に見ていただくことができ、このスタイルが定着していきました。キャラクターだけでなく、その背景にある生活感を描くことで、より深い共感に繋がったのかなと感じています。

──背景のライティングや小物の配置など、非常に高い画力を感じます。

もじゃクッキー: そう言っていただけると嬉しいです!これももしかしたら筋トレで体力がついたおかげかもしれませんね。疲れにくくなったことで、新しいことに挑戦しようという意欲が自然と生まれるようになったのは、本当に良い変化でした。

上達したい種目はデッドリフト

──食事面で何か意識されていることはありますか?

もじゃクッキー: タンパク質、野菜、炭水化物をバランス良く摂るように心がけています。それに加えてプロテインも飲んでいますね。トレーニング前は、食事からトレーニングまでの時間に応じて、お米やうどん、バナナやゼリー飲料などを使い分けて、エネルギー切れの状態で臨まないように気をつけています。

──今後のトレーニングにおける目標があれば教えてください。

もじゃクッキー: 上達したいのは、なんといっても「デッドリフト」ですね。体の裏側全体、ふくらはぎからお尻、背中まで、普段使わない筋肉がすごく伸びる感覚はとても好きなんです。

ただ、私にはまだ負荷が高いようで、ほんの少しやっただけでも、翌日には動けなくなるほど強烈な筋肉痛に見舞われてしまいます。スクワットとは全く違う部位が刺激されるので、一度筋肉痛になると他のトレーニング、特にスクワットができなくなってしまうのが悩みどころで…。

好きではあるのですが、そうした事情から今では月に一度もできていないのが現状です。今後はトレーナーさんと相談しながら、少しずつでも頻度を上げて体を慣れさせて、楽しめるようになりたいです。あとは、足の種目に比べて記録の伸びが緩やかな「ベンチプレス」も強化していきたいですね。ムキムキになりたいというよりは、重量が上がっていく過程そのものが楽しい、という感覚です。

──ご自身の身体と向き合う真摯な姿勢が、創作のエネルギーとなり作品を深めているのですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!

虎硬

絵を描いたり文を書いたり。

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